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Monthly Report

予実差異コメントの書き方|事実・原因・対応の記入例

「費用が増えた」で止めず、何を確認し、誰がいつまでに対応するかまで書きます。数字だけでは原因を断定できません。

この記事でできること

  • 悪いコメントを根拠のある報告へ直す
  • 仮説と確認済み原因を分ける
  • 翌月の対応・担当・期限を決める

差異コメントは、事実→確認した資料→原因(確認済み・仮説)→翌月の対応の順に書きます。社内の月次報告を兼務する経理・総務向けに、予実差異分析の架空8月例を使って説明します。差異の計算方法や有利・不利の読み方は親記事で確認してください。

悪い例と、直した報告文

悪い例

「8月は売上が未達で、費用も増えたため利益が減りました。来月は営業を強化し、経費を削減します。」

この文には差異額も確認資料もありません。「営業を強化する」「経費を削減する」だけでは、担当者が何をするのか決まりません。売上が減った原因を失注だと決めつけたり、広告の効果を調べず一律に止めたりすると、必要な対応から外れるおそれがあります。

直した例(確認結果も架空)

「8月は売上92万円で予算比▲8万円、費用合計89万円で+4万円、営業利益3万円で▲12万円でした。販売台帳では数量が予算100件に対し92件、単価はともに1万円と確認しました。原価率の上昇と費用増の内訳は調査中です。9月第1週に営業担当が失注理由を、仕入担当が仕入条件を確認し、第2週に経理が勤怠・請求書と広告の反響を整理して対応を決めます。」

数量が8件少ないことは確認済みでも、その理由まで確定したわけではありません。失注だけでなく、売上計上の時期や販売構成も確認対象になります。「調査中」と書き、確認担当と期限を添えることで、未確認の原因を隠さず次へ進めます。

計算した数字から下書きを作る

対象月:要記入。売上実績は[円](予算差[円])、費用実績は[円](予算差[円])、営業利益は[円](予算差[円])でした。原因は確認中です。確認資料:[記入]。担当・期限:[記入]。翌月の対応:[記入]。

例:資料は販売台帳、担当・期限は営業担当・翌月第1週。原因は確認できるまで空欄を埋めて断定せず、仮説と明記します。差異を計算し、同じ型の下書きをコピーする。コピー後は実際の対象月と根拠を補ってください。

差異ごとに確認する資料を決める

差異の事実確認する資料原因を書く前の確認
売上▲8万円販売台帳・受注一覧数量・単価・計上時期。100件と92件の違いの内訳
売上原価+1万円仕入明細・在庫台帳仕入単価・商品構成・在庫増減。売上原価と仕入支払額を混同しない
人件費+1万円勤怠・給与集計残業・採用時期・一時支給。継続増か一時増か
その他経費+2万円請求明細・施策の実績広告などの用途と反響、翌月以降も続く支出か

数字から報告文へ進める手順

1差異▲8万円

売上100→92万円。まず期間と科目をそろえる。

2台帳で100→92件

単価は1万円。数量差とその理由を分ける。

3確認済み/調査中

数量減は確認済み。失注理由は調査中と報告する。

4営業・9月第1週

内訳確認後に提案を見直し、翌月に結果を追う。

親記事と同じ架空例。数字、確認資料、原因の確度、担当・期限を一本の手順でつなぎます。

最初に単月と累計のどちらを説明するか明記します。比較期間や科目の集め方が違えば、原因分析より先に集計を直します。次に、営業利益▲12万円が売上▲8万円と費用+4万円でつながるか照合します。説明する差異は金額の大きさだけでなく、翌月も続くか、対応できるかを考えて選びます。

仮説を断定に変えない書き方

資料で確かめたことには「販売台帳で確認」「請求明細と一致」と根拠を添えます。まだ確かめていないことには「可能性がある」「担当者に確認中」と書きます。担当者の説明だけで確定させず、必要に応じて明細や契約条件と照合してください。

「売上未達は景気の影響」と広くまとめるより、「件数が8件不足。主要顧客別の失注・計上時期を営業が確認中」の方が次の行動が決まります。原因が分からない時点で対策を断言する必要はありません。まず確認作業の担当・期限を決め、結果を受けて継続・変更・中止を判断します。

月次報告に残す6項目

報告には「差異の事実」「確認した資料」「原因の確度」「翌月の対応」「担当」「期限」を残します。翌月は、決めた対応を実施したか、数字がどう変わったかを確認します。差異がなくても、計上漏れや偶然の相殺がないかは別に確認します。

月次報告欄つきExcelと使い方を見る

この例は報告文の型を示す架空データです。自社の資料で確認するまで原因を流用しないでください。部門ごとの回収や版の管理に時間がかかる場合は、Excelと専用システムの選び方で必要な機能を整理できます。

よくある質問

原因が締め日までに分からない場合は?

事実と仮説を分け、未確認の内容・確認先・回答期限を書きます。推測だけで確定原因にしません。

費用超過は必ず削減すべきですか?

用途・効果・継続性を確認します。利益への方向が不利でも、必要な投資かどうかは別に判断します。

一般的な実務情報です。税務・会計・経営上の判断は、自社の資料と専門家への確認を踏まえて行ってください。

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